■専攻建築士制度におけるCPDの位置づけについて |
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CPDは専攻建築士制度と両輪を成す制度であり、専攻建築士の裏付けとしてCPDが必要となる。建築士が実際に努力している証とも言えるものだが、建築士会では耐震偽装が問題となる以前から取り組んでおり、そうした点は社会的にもっと評価されてもいいと思う。 |
■宮城におけるCPDへの取り組みについて |
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宮城は、東北地方で最も早い2003年度に制度をスタートさせた。取り組みの背景としては、それまで建築士がいかに勉強をしていると言っても、それを裏付ける機会がなかった。その意味では、しっかり勉強している人の実績を証明できる事が大きい。これによって、対外的に研修の実績があるということが分かり、クライアントの信頼を得る契機にもなるのではないか。 |
■制度の社会的活用について |
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自治体の中には、CPD登録している建築士を、事務所・会社等の評価に反映させているところが既に出始めている。東北にはまだないが、行政サイドに対してそうした働きかけをしていくことも今後必要になってくると思う。一方で、建築士はこのままでいいのか、という危機感もある。賢くなってきている消費者のニーズにこたえるには、日進月歩の技術などについて常に研鑽する必要がある。その意味では、社会的ニーズへの対応とともに、建築士自らのための制度でもあると言える。 |
■CPDへの加入率について |
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宮城では、会員のうち約3割が加入しているが、最終的には全会員に加入してもらおうと運動している。まずはCPDに参加してもらい、その中から専攻建築士に登録してもらう。逆に言えば、CPD加入が増えなければ、専攻建築士も増えないため、いかにCPDに登録してもらうかが重要になる。 |